今日は暑さも一息ついたようです。それにしても、昨日までは暑かったですね。そんな暑い日、脱水や熱中症にご注意ください。そして、痛風にも...
「風がふいても痛い」と言われる痛風発作ですが、通常は血液中の尿酸が多くなりすぎて、それが「尿酸結節」となり(足の親指のつけねあたりに、よくできます)痛みを引き起こすものです。その痛みは、骨折とほぼ同じレベルと考えられています。
予防には、普段の食事に気をつけて血中尿酸値を上げすぎないこと。そして、必要であれば尿酸値を下げる薬を考慮します。
それが、暑い日に突然運動をして痛風発作を起こす人がおられます。多量の汗をかくことで水分を失い、結果として血液が濃くなって「血液中の尿酸濃度も急に上昇する」のが、その理由です。これは、生活習慣病に典型的な体形をしていなくても、それこそ鍛えられた人が猛暑日にランニングをして、その夜に痛風発作になることがあったりします。もちろん、これは普段から正常値よりも高い尿酸値になっている人の場合ですけど...
予防法は水分補給です。これは、脱水や熱中症の予防にも共通します。
逆に、痛風発作の予兆を感じた場合にも水分補給が効果を示したりもします。
実は、痛風発作は、「急に尿酸値が上がった」場合だけでなく、「急に下がった」場合にも起こります。そのため、今実際に発作を起こしている人には鎮痛剤などは必要ですが、尿酸を下げる薬は使えません。痛みを強くするだけだからです。一度できた尿酸結節は「年」の単位でゆっくりと吸収させることが必要になってきます。
去年の健康診断で「尿酸値が高い」と言われた方...
一念発起して運動をすることは、いいことです。
でも、暑い日の運動には、いろんな意味で水分補給が重要です。
痛風のことも知っておいていただけると幸いです。