日暮里駅と西日暮里駅の間に富士見坂があります。
明るく空気が澄んだ今朝は、その富士見坂から富士山が見えました。
ビルの谷間に、冠雪した山頂部がアイスクリームのように見えました。
富士見坂と名のつく坂は多けれど、すでに東京で富士山が見える坂は少ないようです。今朝散歩した富士見坂も、6kmほど先で建物が建設中とのこと、今後の眺望はわからないようです。
今朝は、実は田端駅から歩いていましたが、最初は明るい陽射しの中でスカイツリーがきれいに見えました。時代の流れとともに景色もかわるのだと理解します。
さて、立川談志が亡くなりました。直接落語を習ったわけではないので「師匠」とは書かず、芸人に失礼になってはいけないので敬語もやめましょう。
ただ残念です。
千駄木という地名を耳にして最初に頭に浮かぶのが「立川談志」でした。さすがにお会いすることはありませんでしたが、私は一人でライバル視していました。
以前にブログで「医学的に正しいことを落語を話すように」やっていきたいと申し上げました。初診の方でも再診の方でも、一期一会の診察室の会話で、なにかしらの満足を持って帰っていただきたいという思いでした。
連携できるとはいえ大病院も近くに複数あり、診療所も多数あるという「激戦区での開業」と言われたことがあります。でも、私は、本当に自分で勝手に「千駄木でのライバルは立川談志」と思っておりました。
滑稽かもしれませんね。
景色もかわれば、人もかわります。
あがなうことのできない時間の流れの中で、来ていただける方々の財産になり、もって自分の生きがいを感じてやっていきたいと思っております。
合掌