新聞の矜持?

今朝の某新聞で1面全体を使った「高血圧」特集があり、いかに高血圧を下げることが大切で、そのためにARBと呼ばれる薬が有効であるかが書かれています。しっかりしたデータもあるそうです。

この記事は、その新聞が毎週火曜日に「家庭医のはなし」として掲載している内容と正反対です。

大新聞の矜持は、いったいどこにあるのでしょう?

「両論併記すれば公平」といった悪平等には組みしない○○新聞だったはずです??

 

ディオバンという薬に関係する各種の研究データ絵のねつ造が明らかになっています。それは事実であり、困ったことであり、迷惑であり、個人的にも嫌な話です。

でも、その批判に乗じて、「日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでもメタボ合併高血圧に積極的に使えと推奨している」ARB(って、今朝の新聞にも書いてある)を悪者にしたり、研究データがあてにならないとか、そもそもデータが少ないとか、挙句は「降圧薬は血圧を下げなくてもいい」とか毎週書いてある記事は、愉快ではありません。

 

私は、今朝の記事に賛成しています。

その立場で、火曜日の連載はやめてほしいと思っています。

○○新聞の元日版は大好きです。「来年から他の新聞」とか考えたくありません。

 

ネガティブな話は控えるブログですが、どうも本件は腹立たしくて仕方ありません。